敦賀ロータリークラブ
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第2436回 2007年1月24日

会長の時間

会長の時間

川上究会員のご母堂がご逝去された。通夜は25日午後7時から、告別式は26日午前10時から、いずれもハートフル橋詰で執り行われる。

さて、今日はポール・ハリス語録の中から「喧嘩口論するなかれ」についてお話したいと思う。手を携えて共通の仕事に精を出せ。喧嘩になるような問題は議論するな。そうすれば友情という御褒美が出るというようなことである。

ポール・ハリスは、ロータリー誕生前夜の社会問題として、信教の自由について話を、しているが、一番大きな問題は宗教と政治であろう。ロータリーでは、伝統的に宗教と政治を論ずることをタブーとしているが、その由来としては、苛烈な宗教と政治の闘争、それこそ生命をかけた争いを経験してきた民族でなければ本当に理解できることではないだろう。日本は仏教とか神道が大半でキリスト教という伝統がないのでロータリーが本当に身についたものにならないのだというふうにいわれている。ニューイングランドやメリーランドの初期開拓者達の、我々が想像も及ばないような反ピューリタンに対する刑罰を知っている者にとっては、カソリックもプロテスタントも、ユダヤもモルモンもイスラムも、ありとあらゆる信仰の異なる人々が相集まって、そこに友情が生まれるということはありえない、絶対考えられない。その辺の心理は、我々日本人にとっては宗教的なことから思いも及ばないということである。

というのも、我々はクリスチャンでもないのに、クリスマスイブには大騒ぎをし、正月元旦には神様にお参りをし、人が死んだときには仏様にお願いするといった宗教観の中で生活をしている。かといって、次元が低いというわけでもなく、ロータリーは色々な顔を持って当たり前だと思う。

それなら、ロータリーでは、何も議論してはいけないのか?相手の見解は馬耳東風と聞き流しておけということなのか?中には、それがロータリー的態度だという人があるが、果たしていかがなものだろうか。

ポールの言わんとするところは、話し合うことはお互いを理解する前提として大事なことである。しかし、平行線になるような議論はするな。そんなことになりそうだったら、それは棚上げにして当面一緒にやらなければならない仕事に取り組めということであろう。不毛の論議をしてもつまらない話である。

国際ロータリー理事会が決定するいろいろな事柄で、過去に、「推奨されている」とか「奨励されている」、「勧告する」、「望ましくない」、「反対するものではない」と言ったようなやわらかい表現でなされているのも、多くの人の意見の相違を念頭に置いたうえのことであろう。

結論としては、日本のロータリーとしては事情の違いはあれ、口論になることは棚上げして、今やらなければならないことを率先して行えということである。

■委員会報告

R情報委員会

手続き要覧によれば、地区大会の目的は、朋友と交流、感銘深い講演、地区内クラブやRI全般に関する問題の討議を通してロータリーの綱領を推進することであるとなっている。本日は、参考までに、過去の地区大会の思いでとして20年間の記録を配らせていただいた。どうか来る4月1日に京都で開催される地区大会にもこぞって参加していただきたい。

社会奉仕委員会

桜の植樹会は最初3月18日ということで調整を進めていたが、一週間繰り延べして3月25日に開催することになった。皆さんの出席を改めてお願いしたい。

幹事

地区大会の申し込み締め切りは2月1日となっている。まだの方は連絡をいただきたい。

第3回の家庭集会を開催していただきたい。これを受けて、私のほうで最終的にクラブ改革の提言としてまとめていきたい。

RIから年次報告書が届いている。それによると、本体の方は収入94億ドル、支出86億ドルで余剰金8億ドルと順調である。一方、ロータリー財団でも、収入194億ドル、支出153億ドルと41億ドルの黒字である。寄付金はアメリカ5,521万ドル、日本1,384万ドル、韓国794万ドルの順であるが、一人当たりの寄付金で見ると、アメリカ96ドル、日本110ドル、韓国138ドルとなっている。

■卓話  「水と健康」  神谷 保男会員

会長の時間

水と健康についてお話したい。「水の世界情勢」と「日本の水」の二部構成で、最後にロータリーとして何ができるかということについてお話する。地球上の水量の97.8%は海水で飲めない。2.5%が真水であるが、1.75%は氷河、地下水であるので飲料水は0.75%しかない。水がないために「環境難民」が発生する。1998年には2,500万人だったのが、2025年には1億人になるといわれている。年間一人当たりの水が1,000?以下になると、中東・アフリカ、サブサハラ、東南アジアの順に水紛争の危機が起きるといわれている。

飲料水は、上層水(河・湖)、地下水(井戸)、雨水の3つの方法で利用されている。上層水利用では全世界死亡者の中で、赤痢やコレラなどの感染症が34%、下痢による死亡が年間に250万人、5歳未満児は一日に6,000人死亡しており、これは15秒間に一人が死亡していることになる。河水を煮沸する燃料がないことが原因である。地下水は世界人口の30%が利用しているが、海岸部では塩水浸入による中毒が起きるし、内陸部では、がんの発生を誘発する砒素中毒が一番怖い。

最近の砒素の汚染状況を見ると、東南アジアのバングラディッシュでは、1970年代に井戸を数万個掘って3,500万人〜7,700万人が中毒にかかっている(全人口は1億2,500万人)。このため原水を木炭・レンガ片と砂を使って砒素を除去する装置や、井戸水を過マンガ酸カリウムなどに混ぜて浄水を作る装置が使われている。一方、タンクを使って雨水も利用されている。

カンボジアでは、内田弘慈さんという東大寺の僧侶が530本の井戸を掘った。これはロータリーも支援している。カンボジアでは、砒素の中毒者が少ない。これは、飲料水として雨水、上層水、井戸水の順に利用していることに因るものであると考えられている。ここでは、井戸水は、飲み水に使わず、洗濯などに使用する習慣が多くみられる。私も、以前、ロータリーのパプアニューギニア・ラバウルミッションに参加し、雨水利用の支援活動を行ってきたところである。

日本の水質汚染については、工場排水、井戸水・地下水、水道水があるが、工場排水では、富山のイタイイタイ病(カドニウム汚染)、熊本と新潟の水俣病(メチル水銀)、静岡県田子浦港のヘドロ、福岡県カネミ倉庫のPCBなどが過去に問題となった。井戸水からは、1982年発ガン物質が発見され、1989年には全国1,151地域での調査の結果、2割の井戸からトリクロロエチレン、テトラクロロエチレンが検出された。

なお、保健所では、通常井戸水は調べてくれない。日本で砒素が検出されるところは、新潟、石川、千葉県などの一部地域があるが、九州筑紫平野、熊本県富合町では高濃度で井戸水使用が禁止になっている。地下水汚染は敦賀でも悩まされているが、硝酸・亜硝酸性窒素、重金属などが、農薬、除草剤、工場排水によってどこで汚染されたのかわからない「ノンポイント汚染」といわれている。

水道水の汚染対策としては、緩速ろ過と急速ろ過というのがあって、前者は明治時代にイギリスから学んだもので、一日に2〜4メートル下へろ過する方法である。後者は占領時にアメリカから教わった塩素注入方式である。ちなみにアメリカでは現在、塩素は使用されていない。有機物+塩素=トリハロメタンで「毒性」と「発がん性」を有する。ちょっと古い調査であるが、蛇口の水から検出されたトリハロメタンは、東京で17.3ppm、大阪で34.9ppmであった。

水質向上への対策としては、ドイツのように飲料水の保護地区を設定(国土の13%)して農薬や除草剤の散布を禁止したり、大阪のようなオゾン、活性炭、微生物などを使った高度浄水処理施設の建設、各家庭や学校、公共施設の水道の蛇口に浄水器装置を設置すること、などがある。

東京都の一般家庭での水使用量の内訳は,炊事(23%)洗濯(24%)風呂(24%)トイレ(21%)洗面等(8%)となっている。最近、多額の資金を投じた上水道を大切に使おうということで、飲み水を水洗トイレや,洗車、庭木の水やりなどに使わないでおこうという機運が高まっている。

雨水を利用した建造物として、新国技館(地下タンクに1,000トン貯水)、江戸東京博物館(2,500トン)、東京ドーム、六本木ヒルズ、東京都庁舎、墨田区庁舎がある。一般家庭においても、ポリエチレンやステンレス製のタンクに溜まった雨水をポンプアップして、使う人が増えてきている。30万円ぐらいの費用でできるようである。(敦賀市においては約7万円の補助金が出るようである。)

安全な飲料水の確保のため、ロータリーとして何ができるかというまとめに入るが、先進国に対しては、@水源の涵養A水の汚染防止B浄水器の利用C雨水利用の啓蒙と実践活動が必要である。

また、開発途上国に対しては、@雨水タンク装置の提供A砒素除去のため浄水装置の提供B砒素中毒に対する医療技術、機器等の提供C感染症対策の指導・実施D識字率の向上などの支援が必要である。社会奉仕活動を通して、生態系を守り、鳥も人もよりよい自然環境で暮らすということがロータリーの目標である。




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